年金制度改革法案
正式名称:社会経済の変化を踏まえた年金制度の機能強化のための国民年金法等の一部を改正する等の法律案
働き方と家族構成の変化に対応し、被用者保険の適用拡大、在職老齢年金、遺族年金、私的年金などを見直した。
30-SECOND GUIDE
年金制度改革法案で何が変わるのか
働き方と家族構成の変化に対応し、被用者保険の適用拡大、在職老齢年金、遺族年金、私的年金などを見直した。
短時間労働者・中小企業の従業員・働きながら年金を受け取る人・遺族年金・私的年金の対象者
短時間労働者・中小企業の従業員、働きながら年金を受け取る人、遺族年金・私的年金の対象者に関わる可能性がある法案です。
企業規模要件の撤廃など被用者保険の適用を拡大
企業規模要件の撤廃など被用者保険の適用を拡大。在職老齢年金の支給停止基準額を引上げ。
2025年6月20日公布(法律第74号)
中小・零細事業者の保険料負担
WHAT CHANGES
何が変わるか
まず要点を確認し、気になる項目を開くと、制度上の変化とまだ決まっていない点を詳しく読めます。
01企業規模要件の撤廃など被用者保険の適用を拡大
短時間労働者が厚生年金・健康保険に入る企業規模要件を段階的になくす。
詳しく見る閉じる
企業規模要件の撤廃など被用者保険の適用を拡大
短時間労働者が厚生年金・健康保険に入る企業規模要件を段階的になくす。
勤務時間や賃金などの要件を満たす人は、勤め先の規模にかかわらず被用者保険へ加入する方向へ広げる。保険料を事業主と分けて負担し、将来の厚生年金を増やす仕組みである。
02在職老齢年金の支給停止基準額を引上げ
働きながら年金を受ける人の支給停止基準額を引き上げる。
詳しく見る閉じる
在職老齢年金の支給停止基準額を引上げ
働きながら年金を受ける人の支給停止基準額を引き上げる。
賃金と厚生年金の合計が一定額を超えると年金の一部を止める在職老齢年金について、停止が始まる水準を上げる。高齢者が就労を続けやすくする狙いがある。
03遺族年金や私的年金制度を見直し
遺族年金と私的年金を、働き方・家族構成の変化に合わせて見直す。
詳しく見る閉じる
遺族年金や私的年金制度を見直し
遺族年金と私的年金を、働き方・家族構成の変化に合わせて見直す。
男女や子の有無で異なる遺族厚生年金の給付要件・期間を段階的に改め、企業年金や個人型年金の利用可能年齢なども広げる。既存受給者には経過措置を設ける。
POINTS AT ISSUE
成立までの主な論点
衆議院修正を経て成立した。審議では、適用拡大による将来給付と足元の手取り・事業主負担、基礎年金の水準と財源、遺族年金の移行が議論された。制度ごとに施行時期が違うため継続的な案内が重要になる。
中小・零細事業者の保険料負担
保険料の半分を負担する小規模事業者への支援がなければ、雇用や営業時間に影響する可能性がある。加入者の将来給付と現在の手取りを併せて示す必要がある。
基礎年金の給付水準と財源
基礎年金の実質水準をどう維持するかは法案修正でも焦点となった。財源を含む将来見通しを定期的に検証する必要がある。
制度変更の周知と就労への影響
複数の改正が段階的に始まるため、自分がいつから対象かを理解しにくい。年齢・働き方・家族構成別の通知と相談が重要である。
ROLL-CALL VOTE
採決と会派別賛否
2025.06.13の参議院本会議・最終採決。公式の議員別投票結果を会派単位で集計しています。
- 賛成
- 183
- 反対
- 51
- 投票総数
- 234
DEBATE & HISTORY
議論と審議の流れ
議案の手続と、このサイトで確認した会議録・発言を日付順に並べています。
- 提出
衆議院に法案を提出
年金制度を一括して見直す政府提出法案として提出された。
公式情報で確認する ↗ - 衆議院
修正の上で可決
基礎年金の給付水準に関する検討などを加えて衆議院を通過した。
公式情報で確認する ↗ - 会議録
社会保険の適用拡大と年金給付を総括質疑
年金制度改革法案について、短時間労働者への社会保険適用、基礎年金の給付水準、在職老齢年金、中小企業の保険料負担を議論した。
倉林 明子日本共産党会議と発言を詳しく見る →社会保険料の滞納や事業者の負担を挙げ、適用拡大と同時に中小・零細企業の保険料負担を軽減するよう求めた。
田村 まみ国民民主党・新緑風会働き方に中立な制度にするため適用拡大を着実に進め、在職老齢年金と高齢者雇用を一体で議論するよう求めた。
山田 宏自由民主党小規模事業所への社会保険適用拡大を支える方策と、在職老齢年金の基準引上げが高齢者の就労に与える効果を質問した。
- 成立
参議院で可決
参議院本会議で可決され、成立した。
公式情報で確認する ↗ - 公布
法律第74号として公布
改正法が公布された。
公式情報で確認する ↗
IMPLEMENTATION
成立後の実施状況
2025年末から複数の制度が順次施行され、短時間労働者、就労高齢者、遺族などへの影響を分けて確認する段階です。
被用者保険の適用拡大で将来給付を増やしつつ、足元の手取りと小規模事業者の雇用に過度な影響を出さないこと。
制度ごとの施行時期に合わせた対象者・事業者への個別周知