副首都整備法案
正式名称:国家社会機能継続性確保施策及び副首都の整備に係る施策の推進に関する法律案
大規模災害に備え、東京に代わって国の中枢機能を担う地域を定め、「副首都」を整備する制度をつくる法案。
30-SECOND GUIDE
副首都法の成立後、次に何が決まるのか
法律で副首都を指定・整備する枠組みはできましたが、特定の地域が自動的に副首都になるわけではありません。政府の基本方針や政令、道府県の申出を経て、指定地域や整備内容が具体化されます。
指定と整備の手順を法制化
道府県の申出と議会の議決、内閣総理大臣による指定、政府の基本方針と推進本部という制度の骨格が設けられました。
候補地・施設・費用はこれから
どの地域を指定するか、どの首都機能を移すか、施設整備の範囲や国・自治体の費用負担は法律だけでは決まりません。
基本方針・政令・国会報告
指定基準を具体化する政令、政府の基本方針、道府県からの申出、施策の実施状況を示す毎年の国会報告が次の確認点です。
よくある質問
大阪が自動的に副首都になるのですか?
いいえ。法律は特定の地域を指定していません。道府県が議会の議決を経て申し出た後、法律と政令の要件に照らして内閣総理大臣が指定します。
公式資料で確認する ↗国会や政府機関がすぐ移転するのですか?
直ちに恒久移転することを決めた法律ではありません。災害時の首都中枢機能の代替や機能分散を進める枠組みで、具体的な機能や施設は基本方針などで検討されます。
公式資料で確認する ↗成立後は何を見れば進捗が分かりますか?
施行日を定める政令、政府の基本方針、指定基準、道府県からの申出、政府が毎年国会へ提出する実施状況の報告を順に確認します。
公式資料で確認する ↗WHAT CHANGES
何が変わるか
まず要点を確認し、気になる項目を開くと、制度上の変化とまだ決まっていない点を詳しく読めます。
01首都中枢機能代替地域と副首都を定義
災害時に首都機能の一部を担う地域と、全部または大部分を担う「副首都」を分けて制度化する。
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首都中枢機能代替地域と副首都を定義
災害時に首都機能の一部を担う地域と、全部または大部分を担う「副首都」を分けて制度化する。
首都中枢機能代替地域は、東京圏と同時に被災する可能性が低い地域が、必要な期間だけ首都機能の一部を代替する仕組みである。副首都は道府県を単位に指定し、首都機能の全部または大部分を代替するとともに、地域経済の中核となる役割も持たせる。
02基本方針と推進本部を設置
国が機能分散、交通・通信、自治体や企業の事業継続を一つの基本方針で進める。
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基本方針と推進本部を設置
国が機能分散、交通・通信、自治体や企業の事業継続を一つの基本方針で進める。
政府は、人口・国家機能の分散、代替地域と副首都の役割、交通通信網、自治体業務や民間事業の継続支援を盛り込んだ基本方針を定める。内閣総理大臣を本部長とする推進本部が、省庁をまたぐ施策を調整する。衆議院での修正により、政府が実施状況を毎年国会へ報告する規定も加わった。
03副首都の指定・整備に関する枠組みを新設
道府県の申出と議会の議決を前提に、国が要件を満たす地域を副首都に指定する。
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副首都の指定・整備に関する枠組みを新設
道府県の申出と議会の議決を前提に、国が要件を満たす地域を副首都に指定する。
道府県が議会の議決を経て申し出た後、内閣総理大臣が、首都機能を代替できる行政基盤、人口・経済の集積、地方行政体制などの要件を確認して指定する。指定後は、国の機関の拠点、交通施設、都市基盤、規制緩和や税制措置などを通じて整備を進める。
MEMBERS & GROUPS
議員・会派の違いを比べる
同じ法案や論点への発言を、賛否だけでなく優先する手段の違いで比較します。
POINTS AT ISSUE
成立までの主な論点
衆議院では、首都機能のバックアップが必要だという認識を共有しつつ、制度を短期間で決めること、既存の国会等移転法との関係、指定基準と費用の明確さが議論になった。衆議院修正で毎年の国会報告などが追加され、7月24日に両院で可決された。
指定基準と整備費用
法律は行政基盤、人口・経済の集積、地方行政体制を要件に挙げるが、数値基準は政令に委ねる。候補地域間の比較方法、国の施設・交通網の整備範囲、税制措置を含む費用負担が今後の焦点になる。
国会等移転法との関係
副首都は災害時の首都機能代替と地域経済の中核を担う制度であり、国会等の恒久的な移転を扱う既存法とは目的が異なる。両制度を並行して進めるのか、優先順位をどう整理するのかが審議で問われた。
国会への報告と検証
衆議院修正により、政府は施策の実施状況を毎年国会へ報告する。指定後に、災害対応力や機能分散が実際に高まったか、投じた費用に見合う効果があるかを継続して検証できるかが重要になる。
ROLL-CALL VOTE
採決と会派別賛否
2026.07.24の参議院本会議・最終採決。公式の議員別投票結果を会派単位で集計しています。
- 賛成
- 123
- 反対
- 121
- 投票総数
- 244
DEBATE & HISTORY
議論と審議の流れ
議案の手続と、このサイトで確認した会議録・発言を日付順に並べています。
- 提出
衆議院に法案を提出
自由民主党・無所属の会と日本維新の会の議員が共同提出した。
公式情報で確認する ↗ - 会議録
副首都法案の危機管理と経済効果を質疑
副首都と首都中枢機能代替地域の違い、東京一極集中の災害リスク、交通通信網、民間事業の継続、多極分散型経済圏を議論した。
西野 太亮自由民主党・無所属の会会議と発言を詳しく見る →副首都と首都中枢機能代替地域の違い、国土全体への機能分散、早期に制度を整える意義を確認した。
田宮 寿人自由民主党・無所属の会東京圏への国家機能集中が大規模災害時にもたらすリスクを示し、代替拠点と交通通信基盤の整備を質問した。
横田 光弘日本維新の会副首都法案を危機管理と経済性の二つの観点から取り上げ、国家機能の継続と地域経済への効果を質問した。
- 会議録
こども支援の現場報告と三つの議員立法
乳児院、医療的ケア児支援施設、青少年施設の視察を報告し、特別市・特別区制度、副首都整備、医療的ケア児等支援に関する法案・決議を扱った。
丹羽 秀樹自由民主党・無所属の会会議と発言を詳しく見る →乳児院、医療的ケア児支援施設、青少年施設の視察を報告し、18歳到達後の継続支援や家族支援など現場の課題を共有した。
田畑 裕明自由民主党・無所属の会医療的ケア児等と重症心身障害者、その家族への支援施策、支援センターと地域協議会の強化を政府に求める決議案を説明した。
西岡 義高国民民主党・無所属クラブ指定都市と都道府県の二重行政を解消する特別市制度と、大都市地域の特別区設置手続を見直す法案の趣旨を説明した。
- 会議録
副首都整備法案を採決前に集中審議
大規模災害時の首都中枢機能の代替、副首都の指定、国会等移転法との関係、審議時間と国会への報告をめぐり議論した。
伊佐 進一中道改革連合・無所属会議と発言を詳しく見る →副首都整備の必要性は認めつつ、制度決定までの審議が拙速ではないか、過去の国会等移転法との関係をどう整理するかを質問した。
早稲田 ゆき中道改革連合・無所属首都機能分散の必要性に理解を示しつつ、統治機構と生活基盤に関わる法案を短時間で決めることへの懸念を示した。
簗 和生自由民主党・無所属の会大規模災害に備えた首都機能のバックアップは国の喫緊の課題であり、法案を早期に成立させる必要があると提出者として説明した。
- 衆議院
修正の上で可決
先端技術の活用、政府による毎年の国会報告、検討結果の国会報告などを加える修正案が可決された。
公式情報で確認する ↗ - 参議院
特別委員会に付託
参議院の沖縄・北方問題及び地方に関する特別委員会で審査することになった。
公式情報で確認する ↗ - 成立
参議院で可決
参議院本会議で可決され、両院の議決を経て成立した。
公式情報で確認する ↗
IMPLEMENTATION
成立後の実施状況
法律の成立後、基本方針、指定基準、整備費用を具体化する行政段階へ移ります。
首都中枢機能代替地域と副首都の指定要件、国と自治体の費用分担、国会への年次報告の様式を決めること。
公布・施行期日と、政府の基本方針策定を確認